現在完了(継続)の解説(1)

現在完了には、継続／経験／完了･結果の用法があります。このページでは主に現在完了の継続用法を解説しています。疑問文や否定文の作り方、forとsinceの違い、How long ~?などの用法をマスターしましょう。

なお、ここでの現在完了の解説は、中学英語文法(英検3級)の範囲です。完了進行形などの発展内容は、高校英語文法の現在完了と現在完了進行形などを参照してください。

現在完了とは

現在完了とは、過去の動作や状態が「現在」どうなっているかを表します。つまり「現在時制」の仲間で、過去形とは全く違うので、区別が必要です。

◎主語＋have〔has〕＋過去分詞~：主語が3人称･単数のときはhasを用います｡

● I have been busy since this morning.
(私は今朝からずっと忙しい。)

※「今朝も忙しかったが、今も変わらず忙しい」という意味で、過去と現在を同時に表現し、現在の状態を述べています。

☆時制を比較してみましょう

①〔過去〕I was busy this morning. (私は今朝忙しかった｡)

②〔現在〕I am busy now. (私は今忙しい。)

①+②〔現在完了〕I have been busy since this morning. (私は今朝からずっと忙しい。→"今も忙しい")

現在完了の用法には、以下の3つがあります。

①継続…｢ずっと～している, ずっと～である｣
②完了・結果…｢～したところだ, ～してしまった｣・｢～してしまった(その結果今～だ)｣
③経験…｢(今までに)～したことがある｣

◎現在完了の否定文：主語＋have〔has〕＋not＋過去分詞～,　短縮形はhaven't, hasn't

● I have not [haven't] been at home since yesterday. (私は昨日から家にいない。)

◎現在完了の疑問文：Have /Has＋主語＋過去分詞～ ? →　Yes, ~ have [has]. No, ~ haven't [hasn't].

● Have you known him for a long time?
→ Yes, I have. No, I haven't.
(あなたは長い間彼と知り合いですか？はい、そうです。いいえ、違います。)

◎現在完了の省略形：He〔She〕has~ → He's〔She's〕~ , It has~ →It's~

● He's lived in Tokyo for two years. (彼は2年間東京に住んでいます。)

現在完了の継続用法では、｢ずっと~である｣と和訳します。過去に始まった動作や状態が現在まで続いています｡

①〔過去〕I came to Kyoto last Friday. (私はこの前の金曜日に京都に来ました｡)

②〔現在〕I am in Kyoto now. (私はいま京都にいます｡)

①+②〔現在完了〕I have been in Kyoto since last Friday.
(私はこの前の金曜日からずっと京都にいます｡ →"今も京都にいる")

※継続用法でよく使われる語句：for (～の間)とsince (～から〔今まで〕ずっと)

◎for＋期間を表す語 ：for an hour ｢1時間｣, for two days ｢2日間｣, for a long time ｢長い間｣など。※these days (このごろ), this week (今週中は)　などはfor をつけません。

◎since＋過去の時点：since yesterday ｢昨日から｣, since 2015 ｢2015年から｣, since then「その時から｣, since I was a child 「私が子どものころから」など。

◎期間を問う疑問文…｢どのくらい(の間)~していますか｣
How long + have / has +主語+過去分詞~?

●How long have you been in Kyoto ? For three years.
(どのくらい京都にいますか？三年間です。)

(注)When ~? 「いつ～？」の文では現在完了は使えません。1点の時を表すので、過去形か現在形にします。引っ掛け問題でよく出ますので、気をつけましょう。