時制のテーマ一覧
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※完了形の基本確認は、中学英語文法の現在完了へ。
ここでは、現在完了形と現在完了進行形の違いについて考えてみます。
現在完了は「have (has) + 過去分詞」で表現し、過去に生じた事象が現在にどうつながりがあるかを表します。現在時制の一種で、~ago(~前), just now(ついさっき), when~(~の時) などの、過去の一点を表す語句と同時に用いることはできません。 現在完了の用法は、次の三つです。
①完了・結果(~したところだ。すでに~し終えた。)
②経験(~したことがある。)
③継続(ずっと~している。)⇒継続用法には、進行形があります。「have been ~ing」
現在までの動作の完了「~してしまった」「~したところだ」。動作の結果「~してしまった(その結果…だ)」
●The bus has just left.
(バスはちょうど出発したところだ。)
●He has already eaten lunch.
(彼はすでに昼食を食べてしまった。)
●Have you finished your homework yet?
(宿題はもう終りましたか?)
‐Yes, I have. (はい、終りました。) No, I have't. / No, not yet.(いいえ、まだです。)
●She has gone to London.
(彼女はロンドンに行ってしまった。〔だから今ここにいない〕)
完了・結果の用法は、完了の意味を強めるために、次のような副詞を伴うことがあります。
just (ちょうど), already (【肯定文】すでに), yet (【否定文】まだ、もう), now (たった今)
☆疑問文で、already を用いる場合、「もう~なのか」と驚き・意外性を表します。【発展】
●Have you eaten your lunch already?
(もう昼食を食べてしまったのか?)
Σ(゚口゚;)//
現在までの経験「~したことがある」。
●She has visited Nagoya three times.
(彼女は名古屋を3回訪問したことがある。)
●He has never seen the movie.
(彼は今までにその映画を見たことがない。)
●Have you ever read the book?
(今までにその本を読んだことがありますか?)
経験用法は、頻度を表す副詞(句)を伴うことが多くあります。
ever (今までに), never (今までに1度も~ない), before (以前に), once (かつて), twice / three times… / many times (2度、3度…、何度も), sometimes (ときどき), often (しばしば) など
☆have been to~ と have gone to~
have been to~ は「~へ行ったことがある【経験】」、 have gone to~ は「~へ行ってしまった。【結果】」
●She has been to Paris.
(彼女はパリに行ったことがある。【経験】)
●She has gone to Paris.
(彼女はパリに行ってしまった。〔今ここにいない〕【結果】)
※have been to~ が「~へ行ってきたところだ」のように、【完了】を表す場合があります。
●She has just been to the post office.
(彼女はちょうど郵便局へ行ってきたところだ。【完了】)
現在までの動作・状態の継続「ずっと~している」。
●He has lived in Canada since 2017.
(彼は2017年からカナダに住んでいる。)
●We have known each other for ten years.
(私たちは10年前からの知り合いだ。)
●How long have you stayed in Japan?
(どのくらいの期間、日本に滞在していますか?)
継続用法は多くの場合、次のような副詞(句)が伴います。
for~ (~の間), since~ (~以来), How long~? (どのくらいの期間~) など
継続用法で用いられ、have (has) + been + ~ing で、「ずっと~している(今も~している)」。多くの場合、「今後も続くだろう」という余韻を含みます。
●I have been reading the book since this morning.
(今朝からずっとその本を読んでいる。⇒現在も本を読んでいる。)
※上の文のreadのように、継続用法で動作を表す動詞は、現在も動作は進行中なので、現在完了進行形となります。know, belong など、本来進行形にならない動詞は、進行形にしてはいけません。
実際には状態を表す動詞 live などにも完了進行形の用法があります。
●I have lived in New York since 2015.
(私はニューヨークに2015年から住んでいる。)
●I have been living in New York since 2015.
(私はニューヨークに2015年から住んでいる。)
前者は今後のことに何も触れていないのに対し、後者は、今後も住み続けるだろうという意味を暗に含んでいます。