現在完了(完了・結果)の解説(3)

このページでは現在完了の完了・結果用法を解説しています。alreadyと yetの用法の違いや、just とjust now の用法の違いをマスターしましょう。

このページの現在完了は、中学英語文法(英検3級)の範囲で解説しています。完了進行形などの発展内容は、高校英語文法の現在完了と現在完了進行形などを参照してください。

"完了"用法

現在完了／「完了」用法：｢(ちょうど)～したところだ,(すでに)～してしまった｣

①〔過去〕I wrote a letter.
(私は手紙を書きました｡)

②〔現在完了〕I have already written a letter.
(私はすでに手紙を書きました｡)

※「完了」を表す表現によく用いられる語句：just(ちょうど),already(すでに,もう), yet[否定文](まだ),[疑問文](もう), now(今）

● He has already cleaned his room.
(彼はすでに彼の部屋を掃除しました。)

※already は例外を除いて、ふつう肯定文に使います。疑問文・否定文では、yetを文末に配置しましょう。〔高校英文法で学習するalready,yet はこの限りではありません。〕

● She has not finished her homework yet.
(彼女は宿題をまだ終えていません。)

● Have you written a letter to him yet?
→ Yes, I have. No, I haven't. / No, not yet.
(もう彼に手紙を書きましたか？　-はい、書きました。いいえまだです。)

※just は、have just +過去分詞~の形で。just now ｢たった今,ついさっき｣は、過去形と共に用い、現在完了の文には用いられません｡ just now は"過去専用"と覚えておきましょう。

● I have just finished the work.〔現在完了〕
(私はちょうどその仕事を終えたところです。)

● I finished the work just now.〔過去〕
(私はついさっきその仕事を終えました。)

現在完了／「結果」用法：｢～してしまった。(その結果)今～だ。｣

● I have lost my pencil.〔現在完了〕
(私は鉛筆をなくしてしまいました。) →その結果今持っていない。
= I lost my pencil. So I don't have it now.
(私は鉛筆をなくしました。だから今それを持っていません。)

※現在完了の結果の用法では、過去に無くしてその結果現在どういう状態かまでわかります。

★比較

● I lost my pencil.〔過去〕
(私は鉛筆をなくしました。)
⇒なくして今どうなったかは言及していません。もしかしたら見つかって、今手元にあるかもしれないのです。

● She has gone to Europe.〔現在完了〕
(彼女はヨーロッパへ行ってしまいました。) →今ここにいない。
= She went to Europe. So she is not here now.
(彼女はヨーロッパへ行きました。だから今彼女はここにいません。)

★比較

● She went to Europe.〔過去〕
(彼女はヨーロッパへ行きました。)
⇒ヨーロッパへ行って今どこにいるかは言及していません。もしかしたら今、有楽町の吉野家で牛丼を食べているかもしれないのです。

※have〔has〕gone to~ は｢～へ行ってしまった(今ここにいない)｣の意味を表します。「～へ行ったことがある」は、中学英語ならば原則、have〔has〕been to~ にしましょう。