受動態(1)-解説


このページでは、英検3級と中学英語文法の範囲で、受動態の疑問文や否定文、過去形や受動態の作り方などを、例文を使って解説しています。

不規則動詞の復習は、不規則動詞一覧テストを参照してください。なお、発展内容の受動態は、高校英文法の受動態を参照してください。

練習問題は → 受動態の問題演習(1)へ。



能動態と受動態


能動態は、「~は…を~する(した)」という意味で、受動態は、「…は(~に)-される(された)」と訳します。 ※以下、S:主語, V:動詞, O:目的語, M:修飾語 とします。

◎受動態は、be動詞+過去分詞で、「…は~に-される」と訳し、by~は「~によって」という行為者を表します。by~が代名詞のときは、by him のように「目的格」に。 また、by~は、行為者が一般の人や不明である場合に省略されます。

例文)能動態:He studies English. [He(S)+studies(V)+English(O)] (彼は英語を勉強します。)
例文)受動態:English is studied by him. [English(S)+is studied(V)+by him(M)]

能動態から受動態へ書き換える場合、能動態の目的語が受動態の主語になります。上記例文では、能動態の目的語であるEnglish が受動態の主語になっています。また、能動態の主語であるHe は、受動態の行為者 by him (彼によって)となります。


受動態の時制


◎現在形の受動態:主語+is [am, are]+過去分詞+by~

 

● She uses this computer. [S+V+O]
 This computer is used by her. (このコンピューターは彼女によって使われます。)

◎過去形の受動態:主語+was [were]+過去分詞+by~

● Kate wrote the letter. [S+V+O]
 The letter was written by Kate. (その手紙はケイトによって書かれました。)



受動態の否定文と疑問文


◎受動態の否定文:be動詞の後にnotで、主語+be動詞+not+過去分詞+by~。

 

● The town is not visited by Jane. (その街はジェーンによって訪ねられていません。)


◎受動態の疑問文:be動詞を主語の前に出して、be動詞+主語+過去分詞+by~?

 

Was the book read by her ? (その本は彼女によって読まれましたか。)


句動詞(連語)の場合の受動態


◎ listen to (~を聞く), laugh at (~を笑う), take care of (~の世話をする) などの句動詞(連語)の受動態は、過去分詞の後に他の語句(前置詞など)を加えたあとに行為者by~をつけます。

 

● He laughed at me.
→ I was laughed at by him. (私は彼に笑われました。)

● She takes care of the cat.
→ The cat is taken care of by her. (その猫は彼女に世話をされています。)



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