動詞の語法①_センター英語

動詞の語法問題

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このページのテーマは動詞の語法です。センター英語の過去問題で、自動詞と他動詞の問題や動詞の語法に関連する4択問題などを解説しています。


動詞の語法問題part1


次の文の(  )内に、適する語を下から選びましょう。

(1) Each of the sumo wrestlers (  ) over 100 kg.

1.is weigh
2.is weight
3.weighs
4.weights


●解説

weightは、名詞「重さ、負担」と他動詞「~を重くする、~を悩ませる」などの用法があります。一方で、weighは、他動詞「~を量る、~を圧迫する」と、自動詞「重さが~だ、重要だ」などがあります。

主語に「相撲の力士」とあり、(  )の後には、「100kg超」とあることから、自動詞のweigh「重さが~だ」を選択します。

よって正解は、3.weighsとなります。1.は、be動詞の後に一般動詞を置いているので誤りです。

日本語訳:「相撲の力士はそれぞれ100kgを超える重さがある。」



(2) The Olympic Games were a huge success because so many countries (  ).

1.participated
2.played in
3.represented
4.took part in


●解説

意味の上からはどの選択肢も当てはまりそうです。ですが、自動詞他動詞かを考慮すると判断ができるようになります。この文のbecause節内では、動詞の後に目的語(名詞)が無いので、後に前置詞を持たない『自動詞』を選びます。

1.participated「~が参加する:自動詞」2.played in+名詞~「~で遊ぶ、競技する」3.represented+名詞~「~を代表する:他動詞」4.took part in+名詞~「~に参加する」

1.participated以外は、後に名詞が必要なことがわかります。よって正解は自動詞の、1.participatedです。※participate in~ で「~に参加する」= take part in~ → in などの前置詞を動詞の後に置く場合は、前置詞の目的語となる『名詞』相当のものが必要です。※関係詞を伴う形容詞節などを除く

日本語訳:「とても多くの国が参加したので、オリンピックは大きく成功した。」



(3) Where (  ) in Australia ?

1.did you grow up
2.did you raise up
3.were you grown up
4.were you risen up


●解説

「育つ、育てられる」という動詞の語法問題です。grow up は、「~が育つ」という自動詞で、人が主語に来ます。3.were you grown upのように、受動態にしていはいけません。

raise~は「~を育てる」という他動詞です。「人が育てられる」という意味の場合、受動態になります。2.did you raise upのように、能動態にはしません。

riseは「~が昇る、上がる」という自動詞で、「育つ」という意味では使われませんし、4.were you risen upのように、受動態にもなりえません。

よって正解は 1.did you grow upです。

日本語訳:「あなたはオーストラリアのどこで育ったのですか?。」




(4) Dose Kenji still have that book he (  ) from the library?

1.asked 2.borrowed 3.lent 4.rented


●解説

後半に「図書館から~」とあり、(  )には「借りる」という意味の他動詞が入ると推測できます。

1.asked~ from…「…から~をくれと頼む」なので文脈に合いません。borrow~「~を借りる」lent~「~を貸す」rent~「~を賃借り(賃貸し)する」

したがって正解は、2.borrowedとなります。

日本語訳:「ケンジは図書館から借りた本をまだ持っているの?」



(5) His wife is in the hospital because she was (  ) in a car crash.

1.broken 2.damaged 3.destroyed 4.injured


●解説

「車の事故で~したので…」という内容から、(  )には「怪我をした」という詞句を入れます。前にwasがあるので、他動詞の受動態となります。

1.broken「骨折する」などに使われます。体の部位(腕や足など)を主語にして受動態にします。2.damaged「(物が)傷つく」という用法で、人を主語にはできません。 3.destroyed「(建物などが)破壊される」これも人を主語にはしません。 4.injured 人を主語にした受動態『be injured』で、「怪我をする」

したがって正解は、4.injuredとなります。

日本語訳:「彼の妻は、車の衝突事故で怪我をしたので入院している。」



(6) Before the exam I (  ) my memory by reading some old notes.

1.recovered 2.refreshed 3.reminded 4.repaired


●解説

文脈から「(記憶を)よみがえらせる」という他動詞を選択します。1.recovered「(健康を)回復する、(失った物を/損失を)取り戻す」3.reminded:remind A of B で「AにBを思いださせる」 4.repaired「~を修理する」

「(記憶を)蘇らせる、新たにする」という他動詞は、refreshです。したがって正解は、2.refreshedとなります。

日本語訳:「試験前に、何冊かの古いノートを読み返すことで、記憶を蘇らせた。」



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※上記の問題は大学入試センター試験の英文法過去問題を引用しています。[91本-問4]というのは、1991年本試験の第2問の問4です。

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