代名詞の一覧
形式主語 it 形式目的語 it 天候/時間/距離のit 再帰代名詞(oneself) 指示代名詞(this,that,those) 指示代名詞(so,such,the same) 不定代名詞(it,one,ones) 不定代名詞(one,another,other) all,both every,each either,neither some,any 代名詞の問題演習
人称代名詞の所有格や目的格の語尾に、~self, ~selves をつけた形を「再帰代名詞」と呼びます。 基本的な和訳は、「～自身」です。再帰代名詞には慣用句が多く、代表的なものに、by oneself と for oneself があります。
再帰代名詞は、主語と他動詞の目的語が同じ人や物を表し、「～自身を」と和訳できます。慣用的に用いられているものがほとんどで、"他動詞＋oneself"が自動詞と同じような扱いになります。
● His child can't dress himself.
（彼の子どもは自分で服を着ることができない。）
※ dress ～に服を着せる, dress oneself 「(自分で)服を着る」
● She enjoyed herself very much.
（彼女はとても楽しんでいた。）
※ enjoy oneself（楽しく過ごす）≒ have a good time
● Please help yourself to the cakes.
（どうぞケーキをご自由にお取り下さい。）
※ help oneself to~（～を自分で取って食べる）
その他、hurt oneself「怪我をする」, kill oneself「自殺する」, apply oneself to~「～に専念する」, make oneself at home 「くつろぐ」, behave oneself「行儀良くする」, pride oneself on~ 「～を自慢する」≒ be proud of~ など
前置詞の後に来る再帰代名詞のoneself は、主語と同じ人や物を表し、「～自身を」と和訳できます。
● Please take care of yourself.
（どうぞお体にお気をつけて。）
※ take care of~ 「～に気をつける」
● He came to himself after the accident.
（彼は事故後われに返った。）
※ come to oneself（われに返る）
● They were beside themselves with joy.
（彼らは嬉しさのあまり、われを忘れていた。）
※ beside oneself（～われを忘れる）
前置詞＋oneself には、慣用句として用いられるものが他にもあります。特に重要な再帰代名詞の表現を例文として挙げておきます。
◎by oneself
● He lives all by himself.
（彼はまったく一人で暮らしている。）
● The door opened by itself.
（ドアがひとりでに開いた。）
※ by oneself (ひとりぼっちで = alone, [助けを借りず]自力で), by itself (ひとりでに)
◎for oneself
● Look in a dictionary for yourself.
（自分で辞書を調べなさい。）
※ for oneself (自分のために, [自分のためになるよう]独力で、自力で)
by oneself 「助けを借りずに＝alone」, for oneself 「自分のために」のニュアンスが、byとfor 使い分けの判断基準です。
◎in oneself
● The machine is no problem in itself.
（機械それ自体は問題ないのだ。）
※ in oneself (それ自体では、本来)
名詞と同格に用い、名詞を強調します。
● Our boss served customers himself.
（上司が自分で顧客対応した。）
● You are kindness itself.
（あなたは 親切そのもの＝とても親切 だ。）
関連ページ→語句による強調構文を参照
one's own~で、「～自身の」という意味を持ちます。
● He doesn't have his own car.
（彼は自分自身の車を持っていない。）=名詞を修飾する「形容詞的用法」
● He doesn't have a car of his own.
（彼は自分自身の車を持っていない。）=前置詞の目的語の「名詞的用法」