高校英語の助動詞can,could

助動詞の一覧

can, could   will, would   should   must, have to   may, might   would, used to   助動詞+have+過去分詞   need, dare   助動詞の慣用表現   助動詞の練習問題 

高校英語の助動詞は種類が多く、高校英文法の中でも覚える量が多い分野です。 さらに、時制、倒置法や強調構文、仮定法など他の高校英文法とも助動詞は連動しています。まずは [基本] {頻出} を覚えましょう!→ 中学英語の確認は、中学英語文法の助動詞へ。



助動詞 can, could

will, can, must などは、動詞に意味を添える助動詞で、法助動詞と呼ばれるものです。

can / could

助動詞の「can」「could」には次のような意味があります。

  1. 「能力」・「可能」(~できる) ⇒ be able to への書き換え

  2. 「許可」(~してもよい)⇒ may よりも口語的

  3. 「推量」(~だろう) ⇒ 疑問文で、(いったい~だろうか)。否定文 cannot (can't)で、(~のはずがない){頻出}


◎1. can (現在) → is [am, are] able to / could (過去) → was [were] able to と書き換えができます。 (未来)は、will be able to のカタチで、will can などのように、他の助動詞に can を続けてはいけません。

● He can swim across the river. (現在)
→ He is able to swim across the river.

★ He could swim across the river. (過去)
→ He was able to swim across the river.

● He will be able to swim across the river. (未来)
× will can

[☆発展学習] ※could と was able to の違いは?

could と was [were] able to は少し意味が異なります。could は「~する能力があった」で、 was [were] able to は「能力があり、実際に~できた」という意味です。

● I could pass the test. (そのテストに合格する能力があった。⇒合格できたかどうかは不明)
● I was able to pass the test. (そのテストに合格できた。⇒実際に合格できた)

☆つまり、実際にある行為ができた場合、could ではなく、was [were] able to で表現します。managed to do ~, succeeded in ~ing で書き換えられる場合、was [were] able to を使います。

→ I managed to pass the test. (そのテストに合格できた。)

ということは、上記例文★が、以下の意味になった場合、could は不適当となります。

★ He was able to swim across the river.
 (彼はその川を(実際に)泳いでわたることができた。⇒ × could



◎3. いったい~だろうか(疑問文),~のはずがない(否定文)

Can it be true? (いったいそれは本当だろうか?) [強い疑問を表します]

● It cannot be true.(それは本当のはずがない。)[否定的な推量(確信)を表します {頻出}]
⇔ It must be true.(それは本当にちがいない)

☆cannot have 過去分詞~ で、(~だっはずがない)という意味を持ちます。

● He cannot have gone there yesterday. (彼は昨日そこへ行っはずがない。)



「現在時における推量」の could

(~かもしれない):形は過去形ですが、意味は現在です。

● That story could be true. (あの話は本当なのかもしれない。)

確信度で言えば、(←低い) could < might < may < can(50%) < would < will (高い→)



「丁寧な依頼・表現」の could

(~してくれませんか・~してもいいですか)⇒ Could you ~ ? Could I ~ ?

● Can I use your pen? (あなたのペンを使ってもいいですか?)

Could I use your pen? (あなたのペンを使ってもよろしいですか?)



can の「慣用表現」{頻出}

〇 cannot but + 原形 ~ = cannot help + ~ing 「~せざるをえない」

● I couldn't but laugh at the sight.
= I couldn't help laughing at the sight. (その光景に笑わざるをえなかった。)

〇 cannot ~ too … 「いくら…してもしすぎではない」

● You cannot be too careful of your health.
(君は自分の健康にいくら注意してもしすぎではない。)

〇 cannot … without ~ing 「…すれば必ず~する」

● I cannot see the picture without remembering my school days.
(その写真を見ると必ず私の学生時代を思い出す。)



例題→大学入試の4択問題(助動詞)

助動詞 will, would →


☆助動詞のうんちく:~見ると眠くなる魔法のことば~

助動詞の種類

高校英語の助動詞は、大きく分けて2種類あります。①be, have, do といった進行形や完了形、疑問文・否定文を作る助動詞 ②will, can, may, must といった動詞に意味を付け加える助動詞 ‐の2種類です。

① be, have, do

be は進行形・受動態に用いられます。have は現在完了形や過去完了形、未来完了形に用いられます。do は did,does と変化し、疑問文・否定文で用いられます。

ただし、これらの基本助動詞は、この単元をご覧の皆様には意図したものではないでしょうから、ここでは割愛します。次ページからも動詞に意味を付加する「法助動詞」と呼ばれるものを解説していきます。


※法助動詞には、次のような決まりがあります。これは覚えておきましょう。

  1. 主語の3人称・単数・現在に影響されない ⇒ -s, -es がつかない

  2. 疑問文は主語の前に助動詞を出し、否定文は助動詞直後に not を置く。

  3. 動詞の原形が後に続く ⇒ ただし、ought to, used to は例外で to do。

  4. 法助動詞は連発できません ⇒ × will can → 〇 will be able to に。



助動詞 will, would →

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