不定詞のテーマ一覧
不定詞の名詞的用法 不定詞の形容詞的用法 be to不定詞 副詞的用法(目的/原因/理由/条件) 副詞的用法(結果) 独立不定詞 too_to~とenough to~ 不定詞の意味上の主語 完了形不定詞 原形不定詞(知覚動詞と使役動詞) 不定詞の慣用句 不定詞の復習問題 不定詞の演習問題
不定詞は最も嫌いな人が多い文法テーマのひとつです。なぜかというと、他の文法テーマと関連する部分が多いからです。
品詞がわかっていないと用法の理解はできませんし、完了形不定詞は時制の概念を問うものです。また、動名詞・分詞との関連も数多く見られます。
しかし、ここは文法の基本を学習するページですから、ご安心を。容易に理解できるような構成となっていますので。→ ※中学英語の問題は、中学英語文法の不定詞(1)へ
名詞的用法は、五文型のページに載せているあの「名詞」の用法です。2語以上なので、不定詞の名詞的用法=名詞句なのです。
名詞は、S(主語)・C(補語)・O(目的語)になります。特に、不定詞の名詞的用法では、基本的に「~すること」と訳すことができます。では、例文を見てみましょう。
● To see is to believe .
[ S V C ]
(見ることは信じることである⇒百聞は一見にしかず)
S(主語)とC(補語)になっています。では、もう一文みてみましょう
● He began to play tennis.
[ S V O ]
(彼はテニスをすることを始めた。⇒彼はテニスをやり始めた。)
これはO(目的語)になっています。いずれも「~すること」と和訳される、名詞的用法です。他のタイプも確認してみましょう。
● I don't know what to say.
[ S V O ]
(私はなんと言っていいかわからなかった。)
=I don't know what I should say.
● The question is where to go.
[ S V C ]
(問題はどこへ行くべきか、だ。)
=The question is where we should go.
疑問詞+to不定詞も(O)目的語や(C)補語となり名詞句を作りますので、名詞的用法です。
not, never などの否定語は「to ~ の直前」に置きましょう。
⇒ not to ~, never to ~
He told me not to go there. (彼はそこへ行くなと私に言った。)
to不定詞が主語になる場合、形式主語Itを用いて主語の代わりとし、真主語のto不定詞を後ろに置く方が普通です。
●To take a walk is good for your health.
→It is good for your health to take a walk.
[ S V C (真主語)]
(散歩をすることはあなたの健康にとって良いことだ。)
※ It is + 形容詞 + for ~ to …構文は、不定詞の意味上の主語を参照
S+V+O+Cの第5文型で、to不定詞が目的語となる場合、形式目的語itを用いて目的語の代わりとします。その場合、真の目的語となるto不定詞は、補語の後ろに置きます。
●I found it impossible to believe him.
[ S V O C (真の目的語)]
(彼を信じることはできないとわかった。)
※SVOCの文型で形式目的語が用いられる動詞は、find+O+C (OがCだとわかる) の他に、think+O+C (OがCだと思う), make+O+C (OをCにする) などがあります。熟語として頻出の、make it a rule to do~「~することにしている」も、この形式目的語を用いた文型です。