知覚動詞と使役動詞

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原形不定詞とは、to のつかない不定詞のことで、見た目は「動詞の原形」です。大きく分けて、助動詞の後ろにくる用法と、「知覚動詞」「使役動詞」の目的格補語となる用法があります。

助動詞+原形不定詞

will, can, may, shouldなどの助動詞の後ろには、toのつかない原形不定詞がきます。

● It will rain this afternoon.
(今日の午後は雨降りでしょう。)


S+V+O+原形不定詞

動詞が知覚動詞や使役動詞の場合に用いられます。


知覚動詞+O+原形不定詞(C)~ (Oが~するのを見る、聞く、感じる。)

see, hear, feel などの動詞の目的格補語として用いられます。

● I saw him go into the room.
(私は彼がその部屋へ入るのを見た。)

★主な知覚動詞
see, watch, look at, hear, listen to, feel, notice(気づく), observe(観察する), など


※ 原形不定詞を伴う知覚動詞を受動態にすると、原形不定詞は to不定詞 となります。試験には頻出ですので、押さえておきましょう。

● I saw him go into the room.
→ He was seen to go into the room.

第5文型/知覚動詞・使役動詞の受動態を参照




使役動詞+O+原形不定詞(C)~

make : Oに~させる(強制) let : Oに~させてやる(許可) have : Oに~させる、してもらう

● They made me go there. (彼らは私をそこへ行かせた。)
● I had my son carry my bag. (私は息子にかばんを持ってもらった。)


◎原形不定詞を伴う使役動詞は、to不定詞を伴う使役動詞にほぼ同じ意味で書き換えができます。下記のものはよく出題されますので、覚えておきましょう。

★主な使役動詞の書き換え
make+O+原形不定詞~ ≒ force+O+to do~, have+O+原形不定詞~ ≒ get+O+to do~, let+O+原形不定詞~ ≒ allow+O+to do~


◎ 原形不定詞を伴う使役動詞を受動態にすると、原形不定詞は to不定詞 となります。

● They made me go there.
→ I was made to go there. (私はそこへ行かされた。)

※上記のmakeのような形で、have, getは受動態にはできません。letの受動態は、be allowed [permitted] to do~ で代用します。


help + O + (to) do~ (O が~するのを手助けする。)
help O (to) do~も使役動詞の一種です。合わせて記憶の中に留めておきましょう。to が付く場合と付かない場合があります。to を付けないのはアメリカ英語です。

● My brother helped me (to) carry the bag. (兄弟は、私がかばんを運ぶ手伝いをしてくれた。)



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